2016年10月02日

ノーベント、センターベント、サイドベンツ

ジャケットの背中の下、裾の方には切れ目が入っています。

この切れ目を『ベント』と言って、3つのタイプがあります。

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赤丸のところ、ちょうど真ん中付近に切れ目があります。

これを『センターベント』と呼んでいます。

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センターベントは、比較的カジュアルなジャケットに多いです。

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次に両サイドに切れ目があるのが『サイドベンツ』

サイドベントではなく、サイドベンツ。
(切れ目がひとつではなく、2つだから)

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特徴は、すっきり見えること。

また、パンツのポケットに手を入れた時に
後ろ姿がきれいです。

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最後に切れ目のない『ノーベント』

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ノーベントは、一番フォーマルです。

ベントの始まりは、諸説ありますが、
センターベントであれば、馬にまたがりやすいように。

サイドベンツはサーベルがきれいに収まるように。

どちらも用途が違っていても、
目的は運動量を確保するために切れ目が必要だったんですね。

最近の流れでは、多いのはサイドベンツです。

生地との相性もあります。

この生地なら、センターベント。
この生地なら、サイドベンツなど、
ベントが先に決まるのではなく、
生地、形、芯、肩パッドなど全体の雰囲気も含めて決まっていきます。

既製品であれば、そのジャケットの雰囲気にそったベントになっていると思います。
フランクリーダーのように、あえてノーベントで作っているカジュアルジャケットもあります。

オーダージャケットの楽しみは、
これなら普通はサイドベンツなんだけど、センターベントにしようかな。
と、あえて外す、おもしろさがあります。

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ハイペリオンのスーツ、ジャケットオーダー会
10月8日(土)
10月9日(日)

シャツ袖のジャケットは、軽く着やすかったです。

オーダースーツ

















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今日のコーリングバックラッシュ



(森)

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