2009年07月02日

装い

映画「剱岳」を見てきました。
その映画がどうだったというのではなく
その中で感じた「装う」ということについて書きたいと思います。

ストーリーは明治40年に測量観測隊が地図を作るために
誰も登ったことのなかった剱岳に挑むというようなものです。

現代では登山する時には、薄くて軽くて撥水性のある
ウェアがあると思います。
しかし明治40年にはそういうウェアがなかったみたいです。
剱岳の地元の猟師達は動物の革を纏ったりしていました。

しかし、測量観測隊や山岳隊の人たちはコートを着用していました。
(当時はコートしかなかったのかもしれませんが)
中村トオルはコートにハットまで。
「装う」という事を意識していないとできないことだと思います。

それと、宮崎あおいが演じる女房役も
(明治40年、映画では女性は着物でした)
夫が家にいなくても、髪の毛を結っていました。
あういう髪型ってなんていうのかわかりませんが
とりわけセットに時間がかかりそうです。
それにもかかわらず、髪をセットするのは
「装う」ということだと思います。

装うというものが
今より強くあったように感じました。


(森)

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